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世界劇場会議国際フォーラム2013 御挨拶

 
2012-12-5
社会的責任経営を実践する、いまこそ「公共劇場」へ。

あらゆる事業体、組織が存続するということは、社会からその存在を許されていることを意味しています。劇場もその例外ではありません。ましてや「公立」であるということは、すべての市民・国民から強制的に徴収した税金で設置し、運営しているのです。社会的責任を果たさなければならない存立理由を先験的に動かしがたく持っていることに、今一度私たちは立ち帰るべきと考えます。それが公共的使命を果たす、社会的責任をまっとうする「公共劇場」の存在でなければならないと私たちは考えます。いかなる環境のもとにいようと、すべての人々に必要とされる存在としての「公共劇場」の輪郭を、私たちはいま描こうとしています。
昨年の世界劇場会議のセッションでは、日本に「公共劇場」はいまだ存在していない、と結論づけました。今回は、その問題提起を引き受けて「公共劇場」の輪郭をデザインしようとしています。「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」の施行とそれを根拠とした予算措置を背景に、いま私たちは転換点を迎えています。真に求められる劇場とは何かを考え、それを真摯に実現することを求められています。今回の世界劇場会議国際フォーラムが、そのためのひとつのステップとなれば幸甚です。

世界劇場会議国際フォーラム2013実行委員長 衛 紀生


※フォーラムの内容
http://itc-nagoya.com/itc/international/forum/details.php?bid=2
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