セッション1 |
「公共ホールよ、どこへ行く …21世紀へ、公共ホールの『公共』を問う」 |
「ハコだけ」といわれた公共ホールも、徐々にではあるが、 自主事業や地域文化に対し活発な働きかけが行われるようになってきた。 その一方で、地方自治体の財政難と行政改革の中、 大幅な予算カットなどにより活動の後退を余儀なくされかねない状況である。 本セッションでは、こうした大きな岐路に立つ公共ホールの現状を踏まえ、 21世紀に向け、あらためて「公共」ということの意味を問い直す中から、 公共ホールの再建策として、プログラムの開発やスタッフの育成、 市民参加といった具体的諸施策を提示、 さらに事前アンケートに基づいて参加者とともにディスカッションを行なう。
公共ホールの生き残りをかけて、今日こそ本音がぶつかり合う!!!
コメンテーター | ● |
衛 紀生(演劇評論家/舞台芸術環境フォーラム代表)
島津秀雄(演劇プロデューサー/(株)名演会館代表取締役) 立木定彦(舞台照明家/劇場コンサルタント/駿河台大学文化情報学部客員教授) 松岡直太郎(岐阜県芸術文化会議常任理事) 山田恭二(幸田町民会館館長) |
コーディネーター | ● | 伊藤裕夫(文化政策研究者) |
セッション2 |
「地域における住民参加型の"シアター作り"について」 |
各地での多様な取り組みを、なるべく現場に近い立場の方から報告いただき、 実践的な視点から論じ合ってみたい。 80年代後半より、公共ホールの運営や企画について、 地元との協力関係を大切にしながらの、ユニークな活動が見え始めてきた。 その中での成功、失敗、喜び、落胆の体験を報告しあい、 それを元にして、2日間に渡っての検証、提言により、21世紀の未来形を探る。 セッション1のテーマを、主として市民のサイドから議論したい。
コメンテーター | ● | 上島由美(いまだて芸術館企画プロデューサー)
海保りつこ(碧南市芸術文化ホール友の会) 岸田美枝子(福井芸術文化フォーラム事業部長) 篠田信子(富良野演劇工房事務局長) 島崎 隆(千種区に理想的な文化小劇場建設を推進する会) 矢嶋恵美(ふそう文化夢応援団) |
進行/第1テーブル 第2テーブル |
● | 本田忠勝(劇団うりんこ代表取締役)
しかたしん(日本青少年劇作家会議代表) |
総合司会 | ● | 舟木 淳(芸団協中部協議会代表幹事) |
セッション3 |
「劇場との共生‥‥舞台技術・舞台機構の21世紀」 |
ハイテクニカルな舞台機構を保持する基幹劇場の新設も、 一つの区切りの段階を迎えている。 この間の技術革新の歴史を確認すると同時に、 新たなる世紀へ向けた諸問題を検証する。
コメンテーター | ● | 伊藤久幸(新国立劇場技術課長)
中嶋英樹(青山劇場技術部長) 中村安治(愛知県芸術劇場・愛舞協総括) 眞野 純(世田谷パブリックシアター・テクニカルディレクター) |
コーディネーター | ● | 草加叔也(技術監督/劇場コンサルタント) |
第2部<公共ホール・民間劇場の舞台技術・舞台機構の21世紀>
T…リニューアル 事例報告と提案
経済成長と共に集中的に日本の各地に作られた、公共ホール・劇場が、 21世紀を迎えて一斉にリニューアルの必要性に迫られている。 大幅なリニューアルを終えたばかりの東京文化会館の技術者の視点からの事例報告、 舞台機構設計者の視点からの報告と提案、 公立文化施設館長の視点からの予算的対応等の報告を受ける。 この他、関連するメーカーより、新たな発想の提案等を受け、 「リニューアル」についての様々な議論の場とする。
報告者 | ● | 桂川潤次郎(日建設計)
下園浩人(東京文化会館調整課利用サービス係) 平田尚文(岡谷市文化会館館長) 舞台機構・照明・音響メーカー担当者(予定) |
コーディネーター | ● | 草加叔也(技術監督/劇場コンサルタント) |
U…リニューアル 会場参加者によるラウンドテーブル
前半の議論をふまえて、また、事前に収集した全国のいくつかのホールにおける諸問題のアンケートをもとに、今後のリニューアルへ向けた、参加者全員の議論の場とする。
コーディネーター | ● | 草加叔也(技術監督/劇場コンサルタント) |
セッション4 国際セッション |
「世界の人から見た日本の劇場文化 ‥‥そこがヘンだよ日本の劇場」 |
通常、あたりまえと思っている日本の劇場文化、建築、客席、マナー、観客の反応、 システム等々、海外の人々にはどのように映っているのだろうか。 各国との相違を指摘いただき、ボーダレス時代の、日本の劇場のあり方を模索する。
コメンテーター | ● |
エリザベス・パイク(イギリス/名古屋国際センター職員) クルディヴ・シン・チャハル(インド/岩倉市役所国際交流員) ゲーリー・ホワイト(アメリカ/岐阜聖徳学園大学短期大学部助教授) ジャッキー・ブラウン (ニュージーランド/ブリタニカ教師) 蔡 孝 Chae Hyo (韓国/朝鮮韓国民族文化グループ「ノリパン」) ピラール・G・エスクデロ (スペイン/中京大学非常勤講師) 李 暁 Li Shao (中国/岐阜大学大学院生) ルイーズ・ヒール (イギリス/椙山女学園大学講師) ハイム・ホシェン (イスラエル/イスラエル大使館参事官) 伊豫田静弘(知立市文化会館館長・芸術総監督) |
コーディネーター | ● | 田代真知子(EYES編集長) |
セッション5 |
「表現者であるための100の方法」 |
国際フォーラムでは、過去、「表現者の定年」 「OVER THE 1000(観客動員について)」と、 舞台表現者に関する議論を行ってきた。今回は、それをさらに発展する形で、 「表現活動を維持・継続させるために有効な連帯・共同の方向性」を模索すべく、 「表現活動と経済活動の両立」を中心に議論を行う。
コメンテーター | ● | 河原美由紀(ゴスペルシンガー) 佃 典彦(劇作家・俳優) 益川京子(俳優) 三代真史(ジャズ舞踊団主宰) 四世 野村小三郎(和泉流狂言方) (予定) |
コーディネーター | ● | 佐久間広一郎(演出家) |
ディレクター | ● | 水野誠子(演出家) |