劇場の存在意義をあらためて問い直す

愛知芸術文化センター12F アートスペース

YWCA多目的ビッグスペース

_21世紀、それは文化、芸術などを中心としたソフトの時代であると言われそれに呼応して世界の各地で文化の拠点づくりが盛んに行われています。そんななか我が国でも全国で様々な形での文化施設が盛んに作られて来ました。中でも「劇場」の建設は一種のブーム現象ともいえる勢いで、ここ愛知、名古屋でも「愛知芸術文化センター」をはじめ官民の劇場、ホールが近年急速に整備されました。
しかし、その反面、創造活動の多様化に伴う利用者のニーズと、これに対応する劇場の管理運営についても様々な問題を抱えています。
「世界劇場会議」は、「劇場」に関わる総ての分野の人々が一同に会し、将来の役割、環境などを立体的に検討しようと1993年に始まった国際会議です。そしてすでに4年、この間95年、96年、97年と3回にわたり「国際フォーラム」を開催しこれらの問題点を一つづつ解明する作業をすすめてまいりました。
5回目を迎えた「国際フォーラム'98」では、これまでの議論をベースとして更に多角的に現状を把握し、より具体的に劇場の活用を推進するために、幅広い領域と年代層による意見交換を行います。
特に今回は、劇場の持つ“場”としての可能性について議論を深めたいと考えています。